土地探し・・・土地のカタチでなく、土地の利用から考える

あなたならA区画、B区画どちらの敷地を選択しますか?

土地探しからご一緒した事例の私が考えた頭の中、思考のカタチをご紹介します。

市街地で土地の購入からご希望、全体予算をおうかがいして変形地も含めた土地探しを進めていた中、上記の土地を発見!B区画の方が120万円ほどお値打ちだけどあまりにも変形地すぎるというお客様の第一印象でした。

まずは簡単な自分らしい暮らしのヒアリングをもとにご希望建物ボリュームは21~27坪と算定しました。屋外利用でのかなえたいコトは①人目に付かず物干し、②屋外でたばこの一服スペース、③車を2台駐車

まずはA区画・・・

まあ難なくおさまりそう、だけど人目に付かずに物干しできる?たばこの一服も外から丸見えか?外構で目隠しフェンスをすれば対応はできそうな印象の土地です。

次はB区画・・・敷地形状が特徴的ではあるけれど、北側の飛び出したスペースは駐車場にピッタリでは?

いくつかボリューム検討をしてみると、27坪は難しいけど23坪くらいなら納まりそうな感じです。ますます北側は駐車場利用のために用意された土地にしか見えてこなくなってきました。いくつかの検討を元に下記の土地利用が良さそうなことが見えてきました。

なんと庭も3箇所も確保できそうです。庭①は道路に向かって2方向の抜けが取れそうです。シンボルツリーを1本でも植えることができると室内目隠しと道路からのアイキャッチのある最小限の明るく気持ちの良い庭になりそうです。庭③人目を気にせず物干しができ、たばこもゆっくり一服できるプライベート性の高い庭になりそうです。ちなみに庭③の東隣地は1mほどのブロック塀を隔ててお隣さんのお庭が存在しており、人目を気にする必要ない環境が整っています。

A・B区画のボリュームチェックとB区画の土地利用を含めたプラン提案とA・B区画での全体予算をご提示しました。

結果、B区画でのご提案を選択していただきました。

B区画の方が建物ボリュームは小さくなりましたが、やりたいコトを満たし、さらに土地で浮いた120万円で外構や内装の充実度を上げることにつながりました。

はじめましてのカタチ